死に関連することば(1)

死に関連することば(1)

その意味をよく知らず、やり過ごしたりしがちな、普段使わない葬儀用語や死にまつわることばの意味を考えます。

【無縁仏(むえんぼとけ)】
供養をする親も子供も親族もいないお墓のことをいいます。お墓を継ぐ縁者がいないのであとに入る人もお墓参りに来る人もいないお墓は、都心に移り住んでしまった縁者がお墓の移動までは大変なことからそのままにしているうちにだんだんと足が遠のいてしまったあげく放置されたままになっていることが多いようす。草木に覆われて荒れ果てたお墓を見ると気の毒になりますね。この無縁仏を集めて葬るお墓のことを“無縁塚”や“無縁墓地”といい、身元不明者や行き倒れ、引取り人のいない遊女などの人達を葬ったお寺のことを“投げ込み寺”といいます。平成11年に改正された“墓地、埋葬等に関する法律”では、墓地の使用者が死亡したり、管理料の未払いが3年以上経った場合には、「無縁墳墓に関する権利を有する者に対し、1年以内に申し出るべき旨を官報に掲載し、かつ無縁墳墓等の見易い場所に設置された立札に1年間掲示して公告し、その期間中に申し出がなかった旨を記載した書面」を当該役所に提出すれば無縁墓地を整理することができるようになったそうです。従来は、墓地使用者と死亡者の本籍地、住所地の市町村長に照会し回答を得ること、また、2種類以上の新聞に3回以上公告を出し、申し出がない場合にようやく処理することができる、といったずいぶんとわずらわしい手間のかかる作業だったようです。しかし、法の改正までもが行われた背景を考えると、無縁仏の増加を表していますし、深刻化してきていることを示しているということですね。

【榊(さかき)】
ツバキ科の常緑樹で、その小枝を神棚や墓前に供え、神事には玉串として使われるように特に神社では必需品ですね。神さまの聖域と人間界との境を示すための木とされています。つまり、“境の木”が転じたという説と、神聖な木という意味の“賢木”が転じたとされる説があるようです。寒い地方などでは育たないこともあるため、代用品として同じ常緑樹である杉やモミ、樫などが使われたりもしているそうです。

 
       
       
       
       
       
       
       
       
       

 

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